月影郷

‐ 行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張 ‐

漫画強化月間?

Posted By S.Yamada on 2009年4月19日

一体どういう訳だろう、無性に漫画を読みたくなった。それも読むのなら未読のものを読んでみようと思い、一路、秋葉原の書泉へ。というわけでまるで節操のないチョイスとなったラインナップをどうぞ。

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で、最初からいきなりネタ系となってしまったのだが、あのキン肉マンがどうなってしまったのかが非常に気になり購入してしまった。何せ俺もキン消しとか集めたような世代なもんで。

さて気になる人はグーグルなどで検索して頂ければお分かりかと思うが、どういうわけだかキン肉マンに登場した人物たちが、ミートくんなどを除いて全て女になってしまった、という話。

その上に話はそれだけではなく、これまたどういうわけだかキン肉マンは天然ボケ全開の超オットリオバカキャラな上に、ハンパじゃないむっちむちの巨乳っ子になってしまっているというのだから、パロディにしては思い切ったものだ。挙句、「そういえば聞いたことがある」の名台詞でお馴染みのテリーマン、彼もテリーマンガールとなってしまい、さらにどういうわけだか「キン肉マンレディーはミーの嫁」とか言い出す始末。他、スーパーバディーで姉属性のロビンレディ、ツルペタコンプレックスのラーメン娘(にゃん)などなど、色んな意味でぶっ壊れたキャラがこれでもかと言わんばかりに登場する。

元祖のキン肉マンは、いわゆる「友情パワー」にて絆を深めるキン肉マンと、その友や挑戦者などとの関係が物語を読み解く一つの鍵になるのだが、本作もご他聞に漏れず・・・あ、いや、ある意味狂ってはいるのだが、キン肉マンレディーに色んな意味で「萌え」てしまう様々な女超人たちとの関係性という点で、同一の構成になってはいる。

まぁなんにせよ、「火事場のおっぱい力」はある意味元祖のそれより、俺に対しては強力な威力があると思う。にしても、ラストの一コマ、あのプリンス・カメハメがそのまんまで登場するが、展開や如何に。

なんだか知らん一言「あのキャラがオナラで飛ぶとしたら、それはそれでフェチ的にエロい」

続いて二作目!

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いきなりメジャーどころが登場である。そして未読であった本作。とある人物に本作についてたずねた所、ただ一言「こなたは俺の嫁」。だからお前と言う奴は・・・。

気持ちのいいくらいにヲタ街道をひた走る女子高生の泉こなたを中心とした、のほほんとしながらも特にこなたを中心にした微妙な狂いっぷりが後からジワジワと来る、日常生活を描いた四コマ漫画集である。

正直、声を上げて笑えるわけでもなく、なんとなく読んでるとなんとなくツボにはまってくる不思議な作品である。本作を読んで、これがコンプティークに掲載されている作品だと言うことを知り、「え!まだコンプティークってあったのかよ!」というちょっとずれた驚き方をしてしまった。作品にエンターテインメントを求めてしまう俺には、この作品のツボがいまいち良くわからないが、けれどこの作品がある意味「息が長い」理由もなんとなく分かるし、これに似た作品をなんとなく知っているような気がする。

そうこれに似た作品、それは「サザエさん」だ。ほぼ同一の登場人物で作品が構成されており、たまにゲスト的なキャラが出てくるという点は、4コマという作品形態である以上、似てしまうことは当然だ。しかし、日常の範囲から全く逸脱しないと言う点は、この二つの作品には通奏低音のように流れていると俺は考えた。

この作品、到底一巻だけでは何も分からない。ちょくちょく買ってこの作品の世界を見てみたいと思う。

なんだか知らん一言「ななこ先生なんて、お、俺の嫁とか言わないからなっ!!」

ささ、次だ!

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今度は一気にレディコミに飛ぶ。とは言え、レディコミと言っても愛欲どろどろの、読んでいてゲンナリしてくる話ではない。

合気道師範の姑、マーシャルアーツの達人である嫁、この二人が織り成す日常的なバトルは、そこらの嫁姑で見られるネチネチドロドロなんぞは程遠く、ケリが飛び、拳が炸裂する壮絶なバトルだ。卵焼きの作り方を巡りバトル、古い石鹸に新しい石鹸をくっつけることの是非を巡りバトル、下着のサイズと底上げパットを巡りやっぱりバトル。そのたびに周辺に甚大な被害をもたらし、何とかそれを子供に見せないようにする夫。

この水と油の嫁姑も、空き巣や下着泥棒などを相手には共闘し、読んでいるこちらが気の毒になってしまうくらうに相手をこれでもかというくらい叩きのめすのだ。やるな、秋田書店、ようも描いたな函岬誉。

実は本作がエレガンスイブイブに掲載されたのに先立つこと17年前、非常に似たプロットの作品が描かれていたことをご存知だろうか。

それがこの作品である。

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お袋が購読していた小説新潮に掲載されていた4コマ漫画なのだが、内容としてはある意味において本作よりドロドロとしているのだが、どういうわけだか突き抜けた面白さもあったのが印象的だった。この作品では、病弱な姑と、介護する嫁の、生死を賭けた壮絶なバトルが見ものだった。この作品においては本作で見られるような嫁姑の麗しい共闘は全く存在せず、静かな殺意と表面上は穏やかな家族関係という毒たっぷりの内容だった。

とは言え本作は、その点の毒気は余りないものの、爽快感は格別である。レディコミとは言え、食わず嫌いは良くないのだとしみじみ感じた次第。

なんだか知らん一言「嫁、なんか知らんが巨乳」

ほんじゃラスト!

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宗像教授シリーズはあらかた読んだのだが、2004年以降にも作品はビッグコミックにて連載されており、本作はそれをまとめた単行本である。この手の作品は現実的な描写などに走る「マスターキートン」タイプと、どんどんファンタジー色を強めていく「スプリガン」タイプに分かれるが、宗像シリーズはその中間タイプ、なんというか「宗像教授」タイプとしか言いようのない、虚実織り交ぜた上手な見せ方をするのが好きだ。そういう意味では諸星大二郎などと同系統なのかもしれないが、諸星大二郎は「虚」の見せ方に巧みで、星野之宣は「実」の見せ方が巧みだと思う。

本作に限らず宗像教授というキャラは、自分で歴史の「トンデモ説」を徹底的に否定しながら、そのトンデモ説に隠れた真実に目を向けるという特殊な研究者として描かれているのだが、そのバックグラウンドとして描かれる歴史上の様々な説話や知識は、やはり舌を巻くほかない。当然、読者に対しても知識の吟味を求めてくる作品なので、読んでいて読み飛ばすことすら出来ない。

作画に対しては好き嫌いも多い作品だとは思うが、ちょっとでも歴史に興味のある人は本作を一読することをお勧めする。少なくとも諸星大二郎よりは懇切丁寧に読者に対して様々な知識を披露してくれるだろうし、知識そのものに「虚」があるわけではない。

なんだか知らん一言「宗像教授を演じるとしたら高橋英樹しか認めません」

というわけで、全作品を読む以上に時間のかかった本レビューだが、新しい作品に接することで俺自身にも新しい発見があったりして、非常に楽しかった。また機会があったら書いて見たいと思う。まぁ、このレビューを読んで「ああ、じゃあ読んでみよう」と思う人がいるかどうかは知らないが。

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Comments

4 Responses to “漫画強化月間?”

  1. 香里 より:

    キン肉マンレディー、わざわざ調べちゃったよ(笑
    なんかすごい内容だね。ある意味面白そうだけど。
    他にも、読んでみたいのあった。
    特にあれ、極楽1丁目。
    情報感謝ー。
    先日のコメントも感謝!

  2. S.Yamada より:

     キン肉マンレディーは同人誌でやりゃいいネタを堂々と単行本でもやってしまったっていう、その思いっきりのよさが良い(笑。なんにせよ、キン肉マンレディーのあのおっぱいはどう見ても凶器以外何者でもないな。いやそこかい、と。

     極楽一丁目は嫁姑地獄編以外にも、本当に心の底から馬鹿馬鹿しいと思えるような四コマも多く、一部のマニアから未だに熱狂的な支持を得られている作品だ。その一部のマニアってどこにいるの?とか聞いちゃいけないのが大人のお約束だ。

  3. コヘイ より:

    上に挙がっているどの漫画も味読な俺が通りますよ。

    「鋼の錬金術師」を勧められ単行本を数冊かりたが3年程放置し
    味読のまま返却した、2次元コンプレックスオタッキーな俺さんが
    オススメする漫画は「20世紀少年」だ!!

    後半は真面目に付き合ったのがバカらしくて泣けてくるハイクオリティ。

    このテの最後はやっぱり歌でした。70年代でした。おまえのとうちゃんは裸でギターでピースでノーボーダーでミサイルより破壊力のあるロックで世界平和です。

  4. S.Yamada より:

     20世紀少年は、中盤あたりから複線をはり過ぎ、終盤に至っては収拾しきれなくなってるんで読んでて面倒くさくなり、ほっといた(笑。あの人、Monsterではかろうじてそれをなんとか回避してたはずなのに、あの作品では完全に破綻した感じがする。

     そういう意味では映画版の方がちゃんとまとまってるのかもしれない。面白いか面白くないかは別にして(笑。

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